11月1日(日)、第2回区長班長会は新型コロナウイルスの感染防止対策のため、北野市民センター8階ホールで行われました。
今回の区長班長会は、11月8日に行われる「安否確認訓練」の説明が中心議題でしたが、それに先立って、八王子市から発行された「八王子総合防災ガイドブック」の解説と、昨年度、八王子市が主催し都立大の協力で実施された「長沼・絹ヶ丘地区震災復興まちづくり訓練」のまとめについて、市から報告がありました。
午前10時から区長班長会は、高山副会長の司会で始められました。冒頭、吉田会長は、「今年度は新型コロナウイルス感染で、厳しいスターとなった。活動が制限される中でも、防災への取組みはしっかり行っていく必要がある。災害対策は、過去の事例から、地域の仲間が救ったことが知られている。ぜひ、ご近所の助け合う仲間づくりを行って、安心・安全な町にしていきたい。今日は、その準備の会議であり、区長・班長さんのご理解とご協力をお願いしたい。」と挨拶しました。また、挨拶の中で、近日中に行われる予定の都立大が行う「防災アンケート調査」を企画する宮野様の紹介が行われた。このアンケートは、絹ヶ丘1丁目住民の災害に対する意識を調査し、今後の対策に生かそうというものです。
会長あいさつの後、今年の9月に八王子市が発行した「八王子総合防災ガイドブック」(以下、ガイドブック)の解説が八王子市防災課の依田様から行われました。
依田様は、「ガイドブックは、Ⅰ.防災の基本、Ⅱ.風水害、Ⅲ.地震、Ⅳ.その他.Ⅴ.ハザードマップの5つの項目に分かれ、状況の変化に対応し改定しています。「災害は必ず起こる」と考え、常日頃から防災対策を怠らないことが大切です。自助、共助、公助といわれるが、自助7割といわれるので、自分の命は自分で守るという心構えが大切です。また、防災情報収集が大事で、その知識と収集手段を知っておくことが必要となります。ハザードマップで自分の住んでいる場所の大雨による浸水や土砂崩れに対する危険度を知っておくことも大切です。」と述べ、最後に、「ガイドブックを活用して適切な防災行動がとれるようにしてほしい。」と期待を示されました。
続いて、昨年度、市が主催し都立大の協力で実施された「令和元年度「長沼・絹ヶ丘地区震災復興まちづくり訓練」のまとめについて市の都市計画課の辻様から報告がありました。
「長沼・絹ヶ丘地区震災復興まちづくり訓練」は、絹ヶ丘1丁目自治会を対象に八王子市都市計画部都市計画課主催し、都立大学の市古教授の協力で行われたもので、3回の復興まちづくり訓練のほか、消火訓練、安否確認訓練、避難訓練を行い、復興とは何か?町の復興をどのように行っていくかを訓練しました。復興とは、単に被災前の町に戻すことではなく、元気で勢いのあるに町の戻すことです。復興訓練は防災訓練と共に重要な訓練です。
第1回復興まちづくり訓練は、街を歩いて復興の課題を探すことをテーマに、町の点検を行い、診断マップを作りました。第2回復興まちづくり訓練は、被災後の生活をイメージすることをテーマに、在宅で避難生活することを前提に、みんなで復興課題の洗い出しを行いました。第3回復興まちづくり訓練は、復興課題を深めることをテーマに課題と方策をまとめました。そして、結論として ①在宅避難できるための個人の備蓄と自治会の役割・・・「防災ブロック」の設定、自治会自助マニュアルの作成 ②地域で活用できる資源の把握・準備・・・会館の活用、空き地の利用 ③子供(小中高生)を復興の力に・・・子供の自立性を促す子供会の運営 ④擁壁と斜面との付き合い方・・・日常管理と非常時の長沼町との連携、自治会独自のハザードマップの作成と大きく分けて4つの課題とその方策が示されました。最後に辻様から「自治会として防災対策だけでなく復興に対する取り組みを進めていってほしい」との要望が述べられ説明を終えました。
最後に11月8日(日)に実施される「安否確認訓練」について、正木安全・安心担当理事から説明がありました。
正木理事からは、この取り組みは「東京都地域の底力発展事業助成」対象事業として行われること、安否確認訓練の意義について、そして、実施における担当者とタイムスケジュールなどが説明されました。
昨年の安否確認訓練では、93%の世帯がタオルなどを掲げる意思表示が得られたが、今年は昨年以上の結果を出したいと述べられました。説明後、質疑応答があり、約2時間にわたる区長班長会兼防災講演会は終了しました。
noura