坂上通り、雷松記念碑の脇に、今年も彼岸花が咲きました。彼岸花(ヒガンバナ)は、秋の彼岸の頃に咲くので、その名がついたといわれますが、彼岸花にはどの部分にも毒があり、毒のある彼岸花を食べるとあの世(彼岸)に行くことからこの名がついたという説もあります。
彼岸花には別の呼び名がたくさんあります。例えば、死人花、地獄花、幽霊花、毒花、痺れ花等々ですが、不吉な名前が多いのもこの花の特徴です。しかし、「曼殊沙華」という名前があります。「曼珠沙華」とはサンスクリット語で「天界に咲く花」「見る者の心を柔軟にする」という意味で、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくるという仏教の経典から来ているそうです。このように彼岸花には陰と陽、明と暗、両方の雰囲気を持った花です。ちなみに彼岸花の花ことばは、情熱・独立・再会・あきらめ・悲しい思い出だそうです。
noura