「峠の小さな美術館」を訪問しました。

10月14日、「峠の小さな美術館」がリニューアルしたというので、久しぶりに出かけてみました。この日は、「峠の会」会員の宮坂さんが企画する「心地よい墨色」と題した水墨画やデッサンが、4つになった建物に展示されていました。
「峠の小さな美術館」は「峠の会」会員の作品を展示する場となっており、16年前にスタートし、今回の企画展は77回目だそうです。

宮坂さんのお話を伺いながら作品を鑑賞しました。宮坂さんは、長沼にお住まいで、建築関係のお仕事で中国に行かれた時に、水墨画の魅力を知って独学で現在のレベルまで高めてきたそうです。「私の画は、日本の水墨と少し違って中国の様式が含まれています」とお話されていました。旅行先で画かれた小品から100号の大作まで数十点の作品には圧倒されました。

紅葉の「野猿の尾根道」を散策し、途中「峠の小さな美術館」に寄って、芸術の秋を満喫するのもいいですよ。


峠の小さな美術館入り口

従来からの本館

西側にある館(右側)

 

東側にある館

北側にある館

作品を紹介する宮坂さん

今の長沼公園(10月23日)

今年の10月はいつもと違った様子でした。前半は夏日どころか30度に迫る暑さでした。後半はぐっと冷え込んで秋を通り越して冬の気温となりました。前日は雨降りで寒い一日でしたが、この日は青空のいい天気となりました。長沼公園の様子です。ブナやナラといった落葉広葉樹は枯れているのは、ナラ枯れの木で枯れていない木の葉はまだ緑です。桜だけは紅葉し、ほとんどが落葉していますが、楓も紅葉はまだ先のようです。ただ、このところの朝晩の冷え込みで一気に紅葉へ進むかもしれません。

絹ヶ丘東緑地が除草されました。

10月に入って、絹ヶ丘東緑地が除草されました。東西の遊歩道も草が刈られ歩きやすくなりました。これからは歩くのには絶好のシーズンになります。コロナに注意して、この遊歩道を利用してください。

西側遊歩道

東側遊歩道

絹ヶ丘東緑地全体

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今年も彼岸花が咲きました。

坂上通り、雷松記念碑の脇に、今年も彼岸花が咲きました。彼岸花(ヒガンバナ)は、秋の彼岸の頃に咲くので、その名がついたといわれますが、彼岸花にはどの部分にも毒があり、毒のある彼岸花を食べるとあの世(彼岸)に行くことからこの名がついたという説もあります。
彼岸花には別の呼び名がたくさんあります。例えば、死人花、地獄花、幽霊花、毒花、痺れ花等々ですが、不吉な名前が多いのもこの花の特徴です。しかし、「曼殊沙華」という名前があります。「曼珠沙華」とはサンスクリット語で「天界に咲く花」「見る者の心を柔軟にする」という意味で、おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくるという仏教の経典から来ているそうです。このように彼岸花には陰と陽、明と暗、両方の雰囲気を持った花です。ちなみに彼岸花の花ことばは、情熱・独立・再会・あきらめ・悲しい思い出だそうです。

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長沼公園のコナラやブナが枯れている。(8月11日)

昨日(8/10)の八王子の気温は、39度と全国の最高気温となる文字通り猛暑となりました。
最近は、毎日暑く、長沼公園の散策も控えていましたが、このページの情報提供もしてこなかったので、久しぶりに公園に出かけてみました。今日は、雲が多く日照時間が短かったことや風があったことで少しは過ごしやすい1日でした。
公園に行って、驚きました。いつもなら、夏の濃い緑の林が迫ってくるのに、今年はところどころに茶色に枯れた木が散見されるのです。


異変!異常気象のせい?公園をぐるーと見渡してみると10本以上の大きい木が枯れています。どうも枯れている木は、ドングリをつけるコナラやクヌギのようです。木によっては、根元におがくずのような細かな木くずが積もっています。
家に戻ってインターネットで「コナラ 立ち枯れ」で検索すると「ナラ枯れ」という記事がたくさん載っています。
読んでみると「10年ぐらい前から目立つようになり、最近では多くの地域で被害が出ている。ナラ枯れは、「ブナ科樹木萎凋病」と呼ばれる「樹木の伝染病」です。樹木を枯らす原因となる病原菌は、ナラ菌と呼ばれるカビの一種で、ナラ菌が樹木内に入り繁殖すると、道管の機能が失われ、水切れを起こして枯れてしまいます。その病原菌であるナラ菌を樹木から樹木へ運ぶのがカシノナガキクイムシという小さな甲虫です。」と書いてあります。長沼公園で起きていることは、「ナラ枯れ」に間違いないと確信しました。
長沼公園を管理している「桜ヶ丘公園サービスセンター」に電話をして、見たことを報告しました。電話に出られた方は、「1年ぐらい前から「ナラ枯れ」が出ており、木を切るなどのできる対策はしてきているが、効果的な対策がなく、状況をみながら対策を考えているところ」ということでした。また、「昔は広葉樹は薪や木炭など燃料として使われており、大きくなる木は少なかったが、最近では広葉樹が燃料に使われることはなくなり、大きくなった広葉樹が多くなり、カシノナガキクイムシが繁殖しやすい環境になったことも「ナラ枯れ」が増えている理由なのかも」と話されていました。
私たちの生活環境の変化や温暖化などが「ナラ枯れ」のような現象を起こすのかもしれません。緑豊かな長沼公園に赤茶色に枯れた木が所々に見られるのは不気味なもです。被害が広がらないように願うばかりです。

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自治会館の前に馬頭観音があるのを知っていますか。

自治会館の前、セブンイレブン方面に上る坂道の入り口の左に小さな石碑があるのをご存じですか。石碑の表には「馬頭観世音」、側面には明治20年3月1日と刻まれています。(明治20年は1887年)
下の地図の左側は、明治39年測量による自治会周辺の地図、右側は現在の地図です。オレンジ色の線は昔の道を現在に重ね合したものです。すると、春日橋辺りから、今の京王線、北野街道を突っ切って、自治会館の前を右にカーブ、馬頭観音の脇を通って、今の野猿街道につながる道が存在していたことがわかります。野猿街道は昔、小野路街道とよばれ、八王子から町田の小野路、さらには鎌倉街道につながる主要道路でした。小野路街道は野猿街道に沿って今でも古道が残っています。自治会館の前に馬頭観音があるということは、この道を人や荷物を積んだ馬が往来していたことを物語っています。

馬頭観音は、観世音菩薩の化身の一つで、唯一、怒った面相で宝冠に馬頭をいただき、悪魔を馬のような勢いで打ち負かすといわれています。江戸時代になって馬が移動や荷運びの手段として使われるようになり、馬が急死した道端などに供養塔として馬頭観音が多く祀られたと言われています。100年以上も前に自治会館の前を人や馬が通り過ぎたのを想像するのも興味深いですね。
左が明治39年測量の地図右は現在のもの


自治会館の前、上り坂入口付近


馬頭観音と彫られた石碑


馬頭観音という文字が読み取ることができる。

碑の側面に明治20年3月1日とある

 

梅雨の中休み(6月21日)

今年の梅雨入りは、沖縄から東海地方までは、5月中の梅雨入りと平年より大幅に早くなっていましたが、関東甲信では6月14日と、ここ10年で最も遅い平年より1週間遅れの梅雨入りとなりました。

6月21日は、梅雨の中休み?時々、日が差す陽気の公園を歩いてみました。斜面の草原には地味ですがたくさんの種類の花がさいていました。お花畑を歩いている楽しい気持ちになりました。晴れ間をねらって、公園散策もいいですよ。

ヤマボウシとハナミズキの競演です。

今、絹ヶ丘東緑地でハナミズキとヤマボウシとが競って咲いています。
この花々(木々)については、このページで何回か紹介していますが、この2つの花はとてもよく似ています。生まれは、ハナミズキはアメリカでヤマボウシは日本と遠く離れていますが、2つは同じ、ミズキ科 / ヤマボウシ(サンシュユ)属で兄弟・姉妹のような関係で似ているのも当然です。
ハナミズキとヤマボウシの見分け方は、

項 目

ハナミズキ

ヤマボウシ

原産地 北米東部からメキシコ北東部 中国、朝鮮半島、日本
開化の仕方 花が先 葉が先
開花の時期 晩春 初夏
苞(ほう)の形 丸くて割れている 先がとがっている

花が咲くのは、ハナミズキが1か月くらい早いらしいのですが、なぜか、絹ヶ丘東緑地では、いま、同時に咲いています。ですから、2つの違いを観察することができます。ぜひ、この2つの花の違いを観察しに絹ヶ丘東緑地に足を運んでみてはいかがでしょうか。

ハナミズキ

ハナミズキ

ヤマボウシ

ヤマボウシ

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