令和2年3月の自治会の行事などです。
旧暦では3月のことを「弥生(やよい)」と呼びます。
女性の名前に名付けられることもある「弥生(やよい)」。3月の季節らしい、やわらかい響きの月名てすが、いったいどんな意味なのでしょうか。「草木がいよいよ生い茂る月」という意味の「木草(きくさ)弥(い)生(お)ひ茂る月」が縮まったもので、草木が「いよいよ生い茂る」=「弥生(いやおい)」が変化した呼び名といわれています。いよいよ春ですね。
八王子市が主催し、首都大学東京の協力を得て行われている「絹一長沼地区震災復興まちづくり訓練」の3回目が2月16日(日)自治会館で行われました。参加したのは、自治会は、理事、区長、防災関係担当者と一般の皆さん、それと市の職員及び首都大学東京の学生さんら約50人でした。
今回のテーマは、2回の訓練で得られた「復興課題」をさらに「深めよう」でした。参加者を4つのグループに分け、それぞれに与えられた「復興課題」について話し合いました。Aグループは「街区公園、空地・空家」、Bグループは「避難生活環境と生活再建」、Cグループは「斜面地との付き合い方」、Dグループは「地域協働、子育て世代支援」でした。
参加者は真剣にそれぞれの課題について話し合った結果をまとめ、代表者が発表しました。Aグループからは、①災害時、公園が使えるか否か正しい判断が必要であり、使えない場合の対応方法をあらかじめ決めておく必要がある。②空家・空地の利用が行えるよう自治会として専門家チームを立ち上げて検討を進めることが必要であるとの提言がありました。Bグループでは、①防災に対する新しい体制(組織)をつくること、②防災自助マニュアルを策定すること、③防災拠点を整備することの3点が提言されました。特に新しい組織として、区・班とは別の防災ブロックをつくり、会員と自治会をつなぐ機能的な位置づけを担うことを提言しています。Cブロックは、傾斜地である自分たちの地域の特徴を理解し、弱点を補強するための策を行政と一緒になって行っていく。また、住人それぞれが住んでいる場所による違いをお互いに理解し合うことが重要であるとの指摘もありました。さらに、新しい技術を使って自然や地形の変化を読み取り災害を予知するなどの対応も考えられるとの意見が出されました。Dグループからは、若い世帯は、共働きが多く、災害が起こった際、子どもに寄り添えないので、子どもと高齢者との連携が大切になる。特に中学生は小学生の面倒や、高齢者のお手伝いも可能である。中学生は十分期待に応えられると思う。日頃から大人は子供に対して手本になるよう心掛ける必要があるし、大人と子供が交流できる場を持つことが求められる。といった意見が示されました。
最期に首都大学東京の市古教授から講評があり、①3回の訓練が行われたことで目的が達せられてよかった。②安否確認以降の取組みが大切であることがわかってもらえたと思う。③地域の災害警戒区域を明らかにして、話し合ったことはとても貴重な経験であった。同じような地域住民のさきがけになるだろう。④災害時の活動は、平常時の地域活動の延長線上の問題である。災害時を意識しながら日常の活動を進めてほしい。とのお話で締めくくりました。